長崎の探鳥地

16 多良岳・五家原岳

環境

  多良山系は、長崎県本土では雲仙山系とともに多くの森林の 鳥が生息繁殖するところで、昭和26年に本県最初の県立自然公園に指定され ている。ここの最高峰は経ヶ岳(標高1076m)で五家原岳、多良岳と続く が、多良山系は主に溶岩円頂丘と成層火山・溶岩台地からなっており、中腹以 下では無数の放射状谷が発達しており大小の渓谷が見られる。
  特に、湯江川上流の轟の滝周辺は水量が豊富で周辺には多くの滝が点在して おり、自然林に囲まれた美しい渓谷である。そのため、キャンプや避暑など レクレーションの場として人気が高い。山系が188haの鳥獣保護区に指定 されている。

みどころ

 山頂付近では、オオルリ、キビタキ、センダイムシクイなど の夏鳥が渡来繁殖し、またヤマガラ、シジュウカラなどの留鳥が数多く生息し ている。渓流では、カワガラスやキセキレイなども繁殖し、稀にヤマセミも見られ、 下流の砂防ダムなどの水域にはオシドリなどのカモ類も生息している。
 山茶花高原や白木峰などには、ヒバリ、セッカ、ホオジロが多く、春には ウグイスの鳴き声もさかんに聞こえてくる。

交通

 多良山系には各地からバス、自家用車を利用して麓まで入れるが、 主なものを紹介。
  JR大村駅のバスターミナルから県営バス野岳湖行きに乗車。約40分で終点野岳湖下車。
  JR大村駅のバスターミナルから県営バス黒木行きに乗車。約40分で終点の黒木下車。
  JR諫早駅のバスターミナルから県営バス国立少年自然の家行きに乗車。約30分で終点下車。
  JR諫早駅のバスターミナルから県営バス轟の滝行きに乗車。約45分で終点下車。
  (夏季のみ運行)


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