長崎の探鳥地

4 番岳

環境

  五島列島の中通島で、南北に細長くのびた立串半島中央に 位置した標高443mの山である。
  番岳は遠見番所跡であり、寛永14年(1637年)に五島藩が幕府から 異国船御番方を命じられ、外国からの船を厳しく監視していた場所である。 いざという時のために、兵隊も組織されていたという。そんな歴史的な背景が 一目でうなずける絶好の見晴らしである。東側には五島灘を、西には東シナ海を 望むことができ、海から昇る朝日と海に沈む夕日を眺めることができる。
  現在、ここには展望台を兼ねた発煙装置のついたのろし台も復元されていて、 人々の憩いの場として利用されている。
 周辺には、「五島列島リゾートホテル マルゲリータ(曽根温泉)」やキャンプ場を備える「しん うおのめふれ愛らんど」がある。「しんうおのめふれ愛らんど」一帯には、 県指定天然記念物「赤ダキ」、火山岩の海岸、磯牧場、海のふるさと館など もある。

みどころ

  普通にツバメ、トビ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、モズ、 ヒヨドリ、ホオジロ、メジロ、ウグイスなどが見られる。
  五島列島は東シナ海に浮かぶ島々であるため、春や秋に渡る旅鳥に出会うことが できる。珍鳥などと出会える可能性もあるところだろう。
  最近では、9月上中旬のアカハラダカや9月中下旬のハチクマの渡りの観察ポイント となっている。 

交通

  (車)有川港より国道384号を青方方面へ向かい上五島高校から右折し、県道32号で榎津港を経て立串方面へ走り約30分で「五島列島リゾートホテル マルゲリータ(曽根温泉)」へ到着。そこから徒歩約20分で番岳園地へ到着。
  (バス)青方から西肥バスの立串または津和崎行きに乗車し、約30分で曽根教会バス停 下車。そこから約25分で番岳園地へ到着。


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