長崎の探鳥地
10 江楯池
環境
この池は佐世保市大潟町にある人工池で、佐世保霊園と隣接している。
池の面積約3.5ha、周囲は雑木林に囲まれており、全体が110haの鳥獣保護区に
なっている。付属施設として観察小屋と駐車場があり、近年の自然保護思想の
高まりの中、バードウォッチャーや佐世保市民の憩いの場となっている。
近くには、相浦川や佐々川等の河川とヨシ原、それに西海国立公園九十九島
に代表される島々や複雑に入り組んだ海岸線が点在しており、このことは餌場と
休息場、渡りのコース、それに外敵から身を守るための安全地帯として重要な役割
を果たしており、これらがうまく重なりあって鳥たちが生息しやすい環境となって
いる。
みどころ
ここで見られる水辺の鳥は、主としてサギ類とカモ類で
サギ類ではアオサギ、ゴイサギ、アマサギなどで、カモ類ではカルガモなど
の繁殖が確認されている。森林内では夏の鳥は少ないが冬鳥は多数渡来生息
しており、特に珍鳥ヘラサギは昭和52年頃より毎年1〜3羽が確認されて
いる。
交通
JR佐世保駅前から西肥バス大崎行きに乗車して約30分。
江楯バス停下車。
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江楯池の位置図 |
ヘラサギ3羽が樹上で休む |