長崎の探鳥地
13 県民の森
環境
長崎県民の森は、総面積382haと西日本第3位の 規模を誇り、長浦岳(580m)を中心とするこの一帯は、西彼半島で最も高い山地である。
シャクナゲ、ツバキなど美しい花木、岩背戸渓流からオシドリ淵に至る渓谷美、大村湾や平戸、五島を一望する素晴らしい眺望など四季を通して花と緑豊かな自然に恵まれている。
特に、アカハラダカが長崎県を渡りのルートとして南下することを明らかにした契機となったのが、1985年9月に、この県民の森で約5000羽が観察され、また、同日に諫早の五家原岳山頂で13000羽の渡りが観察されたことからである。
主な施設として、森林資料館、キャンプ場、展望台、フィールド アスレチック、芝生広場、グリーンアドベンチャーコース、水車小屋、駐車場、トイレ、電話、水道施設等が整備されている。
みどころ
春はウグイス、ホオジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、 コジュケイ、オオルリなどが見られる。特にオオルリは、岩瀬戸渓谷沿いに多く、県内一の密度ではないかと思われる。また、近年、復活してきたキビタキは森の茶屋付近で多く見られる。クロツグミも繁殖しだしたのも興味深い。 秋には、コサメビタキ、センダイムシクイ、キビタキなどが一時渡来し、メジロ、ヒヨドリ、アオジ、ミヤマホオジロ、シロハラ、ツグミ、キジバト、タカ類などの冬鳥が渡来する。
神ノ浦ダムに下りると、冬季はオシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ等の群を見ることができる
特に、秋にはアカハラダカの南へ向かう渡りを、そして、早春には、鹿児島県の出水で越冬していたマナヅルやナベヅルが北へ帰る渡りを観察することができる。
交通
JR長崎駅前からは長崎バスの県民の森行きを利用すると、約90分程で到着。
長崎方面から自家用車を利用する場合は、国道206号で琴海方面へ、琴海町の西海で左折し県道204号にルートを変えると、そこから県民の森までは約10kmの一本道である。岩瀬戸渓谷に行くには西ゲートを利用するといい。そこまでは、国道206号線で西海市雪ノ浦まで進み、つがね落としの滝をめざす。滝の標識が見えたら、右折せずそのまま直進すると西ゲートにつく。
佐世保方面から自家用車を利用する場合は、国道206号で西彼町方面へ、西彼町の大串で右折し県道12号へ、さらに平山で左折し県道204号に乗り換える。そのまま直進すると、県民の森の標識が見える。そのまま直進すると、県民の森の標識が見える。西ゲートへは、県道12号線をそのまま直進し、西海市瀬戸で右折し、国道202号に乗る。しばらく進むと雪ノ浦に着くので、そこを左折し、後は長崎市からと同じように進むと西ゲートに着く。