長崎の探鳥地

22 川原大池

環境

 長崎半島の真ん中に位置する三和町宮崎にある面積13ha 、  最大水深約9mのもとは気水湖であったが、現在は排水門で橘湾と仕切られ  渇水期の水資源確保のため脱塩され淡水化されている。
 周囲は約2km、ビワやミカン畑また東側は公園や海水浴場になっている。  湖岸にはヨシ、ヒメガマ、マコモなどの植物が生育しているが、かって  大池の北側にあり水路でつながっていた小池は農業造成により  現在埋立てられている。大池周辺の樹林は、県指定天然記念物で、  特にハマナツメの群生地は貴重である。また、川原大池はヘラブナ、マブナ  ブラックバス等の淡水魚とボラ、ハゼ等の海水魚とが雑居する珍現象を  きたしている。特にヘラブナはギネスブックに載る大物が釣れることで  広く知られている。最近では池周辺が整備され、木造の散歩道や東屋が造られ  キャンプ、釣り、など多面的に利用されている。

みどころ

 川原大池一帯では、これまで63種類の野鳥を確認した。
もっとも観察に適しているのは秋から冬にかけてのカモ類がやってくるころで オシドリ、マガモ、カルガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、コガモなどが見られるほか、 カイツブリやカンムリカイツブリを観察できることもある。
 また、冬の間ジョウビタキ、シロハラ、ツグミがやってくるほか、秋と冬の渡り の途中にコサメビタキやアリスイが立ち寄ることもある。
西側の池田川ふきんではカワセミが東側の宮崎川ではヒクイナ、コチドリや 湖岸のヨシの群落を棲みかとしているバンやオオバンも川原大池で 見られる水辺の鳥である。

交通

 (バス)
 長崎駅前 → 45分(長崎バス/川原行)→ 川原公園前下車→徒歩2分
 (マイカー)
 長崎駅前 → 35分(国道499号/県道34号)

公園施設

駐車場約100台・トイレ・キャンプ場

見られる鳥

種 名出 期出 度種 名出 期出 度
カイツブリコゲラ
カンムリカイツブリツバメ
カツオドリイワツバメ
ウミウキセキレイ
ゴイサギハクセキレイ
ササゴイビンズイ
アマサギヒヨドリ
ダイサギモズ
コサギジョウビタキ
クロサギイソヒヨドリ
アオサギマミチャジナイ
オシドリアカハラ
マガモシロハラ
カルガモツグミ
コガモウグイス
ヨシガモキクイタダキ
オカヨシガモコサメビタキ
ヒドリガモエナガ
ミサゴヤマガラ
トビシジュウカラ
ノスリメジロ
コジュケイホオジロ
キジカシラダカ
ヒクイナミヤマホオジロ
バンシマノジコ
オオバンコチドリ
キアシシギクロジ
イソシギカワラヒワ
セグロカモメウソ
ウミネコスズメ
キジバトハシボソガラス留A
カワセミハシブトガラス
アリスイヤツガシラ


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