長崎の探鳥地
23 権現山
環境
長崎半島最西南端に位置する標高198mの山である。
標高は低いが周囲に視界をさえぎるものがなく、眺望がすばらしい。
山頂からは、北に長崎港、東に橘湾、南に天草灘、西に五島灘と五島列島、
そして東シナ海を見渡すことができる。
古くは西方浄土の拝める場所として、僧侶の登山が多かったところである。
山頂付近には日ノ山神社、展望台、遠見番所跡などがある。
南西斜面には250種約300本の椿と自生のヤブツバキ1万数千本が茂るなかでも白椿「陽の岬とひのみさき」は野母崎でしか見られない品種です。
みどころ
この一帯は、長崎半島の西南端部で海に突き出た島状山地で
あるため、渡り鳥が多く見られる。
春にはヤブツバキの花粉で顔まで黄色になって蜜を吸っているメジロやヒヨドリ
などが見れるし、夏にはアオバズクやサシバなど、冬にはウミウ、カモメ類、
シロハラ、ツグミなどが渡ってくる。
また、早春にはヤツガシラや出水へ渡ったナベヅルやマナヅルの北帰行を観察することもできる。
権現山までの途中では、野母崎町役場前からカツオドリ、カモメ類、ウミウ、
カイツブリ類などの海鳥を観察することもできる。
交通
長崎駅より長崎バス樺島行「野母バス停」まで60分
下車後徒歩30分 タクシー5分
駐車場・55台、 トイレ・有り