長崎の探鳥地
24 雲仙諏訪の池
環境
諏訪の池は雲仙温泉街から南西へ約10km、標高約200mの
位置にあり上池、中池、下池の3つに分かれている。池の面積は合計約3400ha
程あり、水田のかんがい用に造られた古いため池である。
上池のかたわらにある諏訪神社は、長崎くんちで有名な長崎諏訪神社の本社だとも
いわれており、明治末期から昭和初期までは中池を一周する乗馬大会が開催されてい
た。
この一帯は雲仙天草国立公園区域の一部として美しい自然に恵まれており、昭和 49年には池の隣接地に誰でも気軽に利用できる各種の施設を備えた総合的なレク
レーション基地として雲仙国民休暇村がオープンした。諏訪の池鳥獣保護区として 338haが指定されている。 周辺の林は、常緑樹、ヒノキ主体の混合林である。
みどころ
上池や中池ではカルガモ、マガモなどカモ類が見られるほか、池やその周辺ではカイツブリ、カワセミ、イソシギ、コサギ、アオサギ、ハクセキレイな
どの鳥が見られる。
休暇村の本館宿舎周辺や農耕地、雑木林の林縁ではツグミ、シロハラ、イカル、シメ、アオジ、クロジ、タヒバリ、ジョウビタキなどの冬鳥や、ホオジロ、ウグイス、
メジロ、キジ、カワラヒワ、キジバト、シジュウカラ、ヤマガラなどの留鳥が見られる。
交通
小浜温泉から県営バスまたは島鉄バスで北有馬経由「口之津行き」または 「西有家行き」に乗車し、約25分で諏訪の池下車。徒歩10分。